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知の進化論

おすすめ度:☆☆☆☆★4/5
  • 著者:野口悠紀雄
  • 発行:朝日新聞出版

知識や情報の価値の変遷を俯瞰する良書

|おすすめ度:☆☆☆☆★4/5 |評者:ジュンペイ|

歴史的な背景も含めながら、知識や情報が持つ「価値」について論じている。

中世の百科全書に言及しているかと思えば、現代のグーグルなどの検索システムについても論じており、まさに情報の価値を歴史的な観点から俯瞰しているような形だ。

昔と現代で、情報や知識の扱いにどのような違いがあるのか。活版印刷技術やインターネットなどの技術革新とともに、情報の価値がどのように変わっていったのか。知識の価値について、色んな角度から検証しており、知識に関する知的好奇心をくすぐる。

著者が実際に目にしたこととして、昔の大学教授の中には、価値のある翻訳書を図書館から借り続け、他の人には見せないようにして、自分の知的優位性を保とうとした人もいたという。そんな面白い逸話も紹介されている。まさに、情報をいかに独占するかは、知識が自身の存在価値と密接につながる人にとって死活問題だったわけだ。

情報と知識の価値の変遷について知りたい人、特に現在情報を扱う仕事をしている人にとって、有用の本である。

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野口悠紀雄、『知の進化論』、朝日新聞出版、2016年11月11日